academic acid revival for a new chaos acoustic

新しい音響のための学術的アシッドリバイバル

f:id:nyaaaaaaano:20190427235333j:plain 

Spin

Spin

  • Noto
  • エレクトロニック
  • ¥1200

 Alva NotoのPrototaypesそしてそれ以前のnoto名義での諸作品もnotonから配信されている。当時リアルタイムで90年代後半にドイツで起こっていた電子音響革命を体験している人からしたらなんということはないのだろうが、日本で果たしてどれほどの人がこれらの作品を入手または聴取出来ていたのかと考えると再びnotonへ独立したカールステンニコライがまさにリ・スタートを切ったことは我々リスナーにとっても大きな原点回帰であろう。そして今だからこそデータ配信が当然の手段として採用されていることにも感謝すべきである。誰に感謝すればいいのかわからないという疑問は棚上げで構わない。

niwanokns.hatenablog.com

 

f:id:nyaaaaaaano:20190330110158p:plain

Prototypes

Prototypes

Alva NotoのファーストアルバムPrototypesがApple Musicで配信されている。

そのジャケットアートワークはラスタノートン設立以降のフォーマットに「リモデル」されている。レーベルもリリース当時のミルプラトーではなくNOTONになっているのでおそらく今年に入ってからのことなのだろう。

なぜか一つもニュースになっていないし彼自身からのアナウンスもないのだが、プレミア価格のフィジカルを思えばとても有意義な配信ではないだろうか。これは私の推測だがリマスタリングも施されているようだ。

クールな佇まいではあるが、それまで抑圧されてきた彼の創作意欲が爆発しているその心情がオリジナルよりも更に感じ取れるような気がする。

が、聴取している環境が違うだけでリマスタリングは勘違いかもしれない。 

 

●追記

noton.greedbag.com

Jelly Tones

InnerelementsInnerelements InnerelementsInnerelementsInnerelementsInnerelementsInnerelementsInnerelementsInnerelements

Jelly Tones

Jelly Tones

Reference to Difference (From

Reference to Difference (From "Two Albums") [Remastered]

  • Flare as Ken Ishii
  • エレクトロニック
  • ¥1200

Re-view the Ken Ishii !!!

Takkyu Ishino Works 1983~2017(完全生産限定盤)

学術的アシッドリヴァイバルとは一体何だったのか。

その答えはテクノ専門学校の校長先生に聞くことにしよう。

それにしてもこの仮想石野卓球像にはアカデミックという言葉がぴったりではないか。

名前に石という文字が入っていることも全く気にならないくらいである。

Exhilarator

 前作Reform Clubから5年、未だにクラブに人々が集い、朝まで踊り明かすという現状維持を良しとする文化的大衆に向かって彼は「陽気者たちよ」と呼びかける。

「私も同類だ」と付け加えるか否かは作品から推して知るべき。

スラム化した巨大なクラブを漂うテクノゾンビたちの統制を図るかのように恐ろしく形式的にイーブンキックが打ち鳴らされるが、彼らはそれとは裏腹にまるで自由を謳歌するかのように蠢いている。やがて夜明けを迎えると何事も無かったかのように家路につき、スーツを着て会社へ出かけて行くのだ。

niwanokns.hatenablog.com

90年代以降のアンビエントエレクトロニカ、ドローンを総括したようなミックステープ的要素も含む複数部構成の1曲。これまでの様々な作品を1曲に集約しているようでもあり、私の場合は下記の三作品がまず思い浮かんだのだが、おそらく聞き手によって様々なイマジネーションが誘発されるであろう故に中毒性も高い。匿名性と個性の絶妙なバランス感覚で織りなすサウンドメイクが私の耳をまた更新させる。

Piano Piano Radio Amor  CONFIRMED LUCKY AIR

 

 

ザ・トリロジー・ネイプルス

The Trilogy Naples

The Trilogy Naples

  • Anthony Naples
  • エレクトロニック
  • ¥1500

 アカデミックアシッドリヴァイヴァルと並行して蘇生され(ほとんどは蘇生しそこないのテクノゾンビであるが)続けるテクノミュージックはこの先100年のダンスミュージックの行く末を示唆する。

A Music of Sound Systems [12 inch Analog]

A Music of Sound Systems

A Music of Sound Systems

  • Spatial
  • エレクトロニック
  • ¥1500
Surroundly

Surroundly

  • Takayuki Niwano
  • エレクトロニック
  • ¥1500

SND的な幾何学ハウスビートによるEPシリーズ、90年代ハードハウスおよびベーシックチャンネル直系のミニマル・ダブなど作品毎に様々なリヴァイヴァルを体現してテクノの蘇生に勤しんできた彼の新作は前EPシリーズの延長でありながらそれ以前のニュアンスも詰め込み、さらにスモーキーにダビーに無節操ともとれるエフェクト/ノイズ操作が仕込まれた脱・蘇生(すなわち新生)エレクトロである。この無節操さはアカデミックアシッドリヴァイヴァルにおける手法的兆候の一つかもしれない。私のソロ作品(サラウンドリィ3部作)もまさにこの無節操さから始まった。